東北新社の社長、植村伴次郎が「東映動画ではマジンガーZやって儲かっているから、でかいロボットをつくればいい」と言いだして企画が始動したのが本作である[1]。
企画は二番煎じ気味ではあるが、本作の目標は「マジンガーZを越える」ことであった[2][3]。『マジンガーZ』を継承した『グレートマジンガー』が苦戦しており、本作は『マジンガーZ』と同じ手は使わないことになった[4]。このため、初めて尽くしとなった。
まず、創映社(後のサンライズ)の3作目で初のロボットもの(SF作品としては『ゼロテスター』に次ぐ2作目)であり、『無敵超人ザンボット3』、『伝説巨神イデオン』、『機甲界ガリアン』、『巨神ゴーグ』、『∀ガンダム』などに繋がる、初の(主役)伝奇ロボ(発掘兵器)である。
そして、富野喜幸の初監督ロボット作品でもある。他にも安彦良和キャラ、貴種主人公、搭乗者を選ぶロボット、左右非対称デザイン、操縦者とロボットが一心同体になる、当時としては比較的無理のない変形、再生化石獣、美形敵役など、枚挙に暇がない。エネルギーカッターのアイディアはライトセイバーに先行する。
ロボットアニメ作品そのものが少ない時代の産物なので、『仮面ライダー』の第26話と同様の再生化石獣や、ジャンボーグAと同じ一心同体ロボおよび操縦法など、特撮ドラマでも用いられたアイディアがいくつか盛り込まれている。また演出としてはかつての時代劇や特撮ドラマに見られるような貴種主人公や必殺技による見せ場、家族の絆などを用いており、古典的手法が多用されている。
放映前に児童雑誌『テレビマガジン』誌上において、投票形式で名前が選ばれた経緯がある。主な候補名は「ザマンダー・キング」、「エメラルダー」など。
本作の特徴の一つとして日本のテレビアニメとして初めてロボットのデザインを玩具メーカー優先でデザインを決定したことがある。このためアニメ本編の変形を玩具で再現することが可能になった。こうした手法は今後、主流となっていく[5]。
こうした玩具の再現性もあって関連商品はヒット、本作のポピーにおける売上は『マジンガーZ』を越えた[6]。もっともサンライズの飯塚正夫によると本作で上がった利益は東北新社にいってしまい創映社は儲からなかった。この不満が同社が独立するきっかけになったそうである[7]。
他の特徴として女性人気の高さがあげられる。本作のファンクラブ「ライディーンファンクラブ・ムートロン」は最盛期には会員数1000人を突破した。会員はいずれも女子中高生である。また制作スタジオには女性ファンがおしかけた。
本作が女性人気を獲得できた理由としてあげらるのが安彦良和である。彼の描く、細くはかなげな主人公ひびき洸が当時の骨太な主人公に食傷していた女性達に受けたとされている[8]。
また敵役のシャーキンも女性に人気を博した。長浜忠夫が演出した27話でシャーキンが死ぬのだが、放送後、たくさんの差出人不明のカミソリレターが長浜に届いた。どれも「よくも、私のシャーキンさまを殺したな!」というような「恨みの声」だったそうである[9]。
シャーキンはサンライズの美形悪役の元祖とされ、後年の『機動戦士ガンダム』のシャアはシャーキンから名前を取っている。
ストーリーの伝奇性と総監督交代劇
当時のユリ・ゲラー出演番組などに代表される超常現象ブームに便乗する形で、総監督の富野喜幸が『海のトリトン』でも得意とした伝奇ロマンを狙った企画だった。しかし、ロボットアニメというジャンルへの気負いもあり、伏線やキャラクター設定を活かしきれず、シリーズ展開も混迷した末に総監督の交代へと至った。更にはそのオカルト路線が、NETの株主でもあった朝日新聞の「スプーン曲げなどのオカルト(超常現象)ブームには迎合せず、徹底批判する」という当時のキャンペーンに反していたことで、その内容から超常現象などの描写を封じる路線変更を余儀なくされた。
この経緯について後年、富野はインタビューで述懐している。本作は元々、先行する『マジンガーZ』『ゲッターロボ』等と差別化を図るため、スポンサーの了承の下でオカルト設定を取り入れて企画された。しかし、3話までの作画・1クール(13話)までの話が固まったところで、後から決まった放映局プロデューサーからオカルト色排除の業務命令が出された。やむなく4話から路線転換を図り、コミカルな要素も盛り込んだ痛快活劇の王道への修正を行うが、その後も「ちゃんと直ってない」と更なる直しを要求する放送局、「局の言いなりになるな」と反発する制作現場、そして代理店、スポンサー等、富野の元にはそれぞれの立場からバラバラの要求が出される。板挟みになった富野はこれらをまとめ切ることが出来ず、騒動の責任を取らされて降板させられた(2005年6月10日産経新聞インタビュー「私の失敗」より)。
だが脚本の五武冬史と、富野に代わって監督となった長浜忠夫の頑張りで明朗な物語を紡ぎ出し、後に「長浜アニメ」と称される路線を確立した。富野自身も後任となった長浜の下で引き続き制作に関わっており、その演出を見てかなりの影響を受けたことを述べるなど、後の『機動戦士ガンダム』の誕生を文字通りに準備した作品となった。また、皮肉にも交代後の長浜の下で、ムー帝国の遺跡の出現、ムー帝国の末裔の登場といった伝奇性の強い演出が行われ、物語の進行にインパクトを持たせる結果となる。
主人公ロボットデザイン
前述のように本作はマジンガーZを強く意識しており、マジンガーが黒、悪人顔、西洋甲冑、遠距離戦などのイメージを持っていたのに対し、ライディーンはトリコロール(赤、青、白)、善人顔、日本甲冑、接近戦(チャンバラ)というイメージである[1]。いずれもリサーチの結果、マジンガーZが当時の子供達に不評だった点をライディーンで修正したのである。
ライディーンのデザイン原案はバンダイの村上克司で、それを安彦良和がクリンナップしたものが完成版。大鎧とベルボトムとツタンカーメンのマスクをモチーフにしたデザイン。
村上克司によると『仮面ライダー』のような変身による二面性をロボットに持たせようとした結果、鳥に変形することを思いついたそうである[4]。
2006年にはアサヒ飲料の缶コーヒー「WONDA 100年BLACK」のTVCMに数秒間、モノクロの映像で登場した。
後継作品
1996年に本作を原案とした『超者ライディーン』が放映されている。
カツサン オーダー メルトン キートーン 市田柿 オーララ ミルク 総合山風 スズラン レングス もくず フリル ジスト カッター チュニジ 紅の空 ピンプリ 凪笛 蜃気楼 除の鐘 パトロール オーバー リンター ダイア ヒプノ フィート ズーム ミニコミ 総合大河 マシン トッシュ テトラード フラワー シーエス ラカイト フシグロ トラッ オパール ネービー リスク ザーボード ボエポン ダイジ マター スケール セクト アスン アサイン チューン アース
長き眠りから目覚めた妖魔帝国が地上征服に動き出した。古代ムー帝国の血を受け継ぐひびき洸(あきら)は、ムーの守護神「ライディーン」と一体化し化石獣と戦うのだった。
ひびき洸(ひびき あきら):神谷明
ラ・ムー(ムー帝国の帝王)の娘レムリア(日本名:ひびき玲子)の一人息子であり、ライディーンの操縦者として運命付けられている。父は、考古学者のひびき一郎。設定年齢15歳で、臨海学園に通う高校生(もしくは中学生)。二枚目で、学園のアイドルの桜野マリとは互いに好意をもつ間柄。熱血漢であり、血の気が多くケンカっぱやいが、天然ボケな面も持ち、学校の宿題を、基地のコンピューターにさせたことがある。サッカー部のキャプテンであり、部員に慕われている。第1話からスパーカーというバイクを乗り回しており、通学にも用いている。ただし年齢を考えると、無免許と推測される。戦闘服の着用は第2話から。父は妖魔帝国に石にされ母も行方不明、という過酷な状況で戦い続けるが、周囲の助けもあり明るく振舞っている。しかし妖魔帝国のこととなると途端に我を忘れ、特に母親がらみでは、周囲の状況を省みずに暴走気味になることもしばしばだった。ライディーン出現後は、ムトロポリスのコープランダー隊に所属しているはずだが、扱いは完全に別格だった。
超能力者風に描写されるが、ライディーンの操縦以外に特別な能力を発揮する事はない。
桜野マリ(さくらの マリ):高坂真琴、柴田清子(第31話以降)
臨海学園のアイドル。洸のみ、たまに「まりっぺ」と呼ぶ。DVD-BOX1のブックレットには「東山博士の養女」と記載されているが、劇中では明確な説明はなく、苗字が違うため正式な続柄は不明。なお、第2話などで東山博士をお父さんと呼ぶシーンがあり、第18話では、洸に対し「東山所長」と発言している。サッカー部のマネージャーであり、洸とは周囲も公認のカップル。洸の母が行方不明のため、彼の生活全般の面倒を見る母親代わりでもあった。洸がライディーンに乗ることになってもそれは変わらず、持ち前の明るさと行動力でサポートしていた。明日香麗がコープランダー隊に入隊して以降は、何かにつけてやきもちを焼くという少女らしい面も見せている。自分のせいで洸の目が一時的に見えなくなった第25話の戦いでは、スパーカーを操縦し洸にフェード・インをさせただけではなく、スピットファイターで敵にはりつき洸(ライディーン)の目の代わりにすらなった。第31話以降は、明日香麗に代わってコープランダー隊に入隊し、名実ともに戦うヒロインに成長した。
作品中のお色気要員でもあり、頻繁にパンチラがあり、中盤に差し掛かる頃は毎回サービスシーンがあった。ボインダーの煙幕の燃料が切れた第26話では乗組員全員で服をくべたことがあり、男は全裸、彼女も服を強制的に剥ぎ取られ、スリップ一枚の下着姿にさせられた。
神宮寺力(じんぐうじ ちから):井上真樹夫、市川治(第3話のみ)
コープランダー隊所属のパイロットで、ブルーガーを操る。クールで口が悪い。操縦の腕は超一流で、初登場の第3話は、複葉機でライディーンを援護した。実戦経験があったらしく、猪突猛進な洸を馬鹿にしていたが、本人も意外に熱血漢であり、ブルーガーで化石獣に突っ込んでいくこともしばしばだった。交通事故で弟を亡くしているらしく、家族を思う気持ちは強い。最終回直前、圧倒的な力を持ち傷つけることさえ困難な大魔獣バラゴーンに特攻し、戦死する。それは、バラゴーンに対抗するためにラ・ムーの星を発動させた場合、レムリア(洸の母)が死んでしまうことを知っての行動だった。愛称はミスター。
荒磯ダン(あらいそ ダン):山下啓介
洸の親友で大柄な少年。サッカー部の副キャプテンであり、コープランダー隊に対抗して第5話で結成されたレッド団の団長でもある。初期は、洸に対抗意識を持っている部分も見られたが(特にマリに関して)、洸の危機には身体を張る男気を見せる。妖魔帝国の戦闘員のみならず、第11話でライディーンの存在が敵を呼ぶという非難を浴びた際には一般市民に対しても盾となって洸を庇った。第18話では、自分の代わりはいてもライディーンのパイロットは他にはいないと、アギャールの罠から洸を逃がした。猿丸大先生に頼み込んでボインダーを造ってもらい、ライディーンの援護も行なった。戦力としてはあまり役には立たなかったが、最終話では洸を救出する働きを見せる。出ベソである。
明日香麗(あすか れい):江川菜子、岡村明美(ゲームスーパーロボット大戦αおよびスーパーロボット大戦コンプリートボックスでの代役)
霊感に長けている超能力少女。落ち着いた雰囲気を持ち、大人の女性を感じさせるが、暴走族に入っていた過去がある。修道院にもいたらしく、初登場はシスター姿だった。超能力でライディーンの存在を知り、コープランダー隊に入る。妖魔帝国の化石獣の気配を察知できる力を持つ。当初はオカルト的な要素を引き受けるキャラクターとして考えられていたようだが、制作状況の変化からオカルトを廃する動きになったためか、第30話で洸の父と祖父がチベットに行くのに同行し、コープランダー隊を離れる。第45話では、ひびき一郎・ひびき久造とチベットにいたが、彼女は帰国していない。マリにはやきもちを焼かれていたが、彼女はライディーンに惹かれていたので、洸にはあまり関心が無かったらしい。
猿丸太郎(さるまる たろう):西川幾雄
ムトロポリス所属の天才青年。洸やレッド団などから猿丸大先生と呼ばれることもある。日々ムートロンの解析に余念が無い。丸眼鏡をかけ、うだつのあがらない学生のような外見だが、ムトロポリスの中でもライディーンの構造解析では1番優れていた。ライディーンの改造を試みて失敗するも、その後機体を解析し、強化のための封印を見つけ出したのは彼である。メカニックマンとしてスカウトされたため、戦闘にはあまり関わらなかったが、貴重な後方支援として活躍した。レッド団のボインダーを作ったのも彼である。
東山大三郎(ひがしやま だいざぶろう):木原正二郎
未来工学研究所(通称ムトロポリス)の所長。博士という肩書きを持っているが、考古学が専門のためか白衣は着用せず、もっぱら作業服(コープランダー隊の制服?)のような出で立ちだった。コープランダー隊の隊長も兼ねる。DVD-BOX1のブックレットでのマリの記述よれば、桜野マリの養父。
ひびき玲子=レムリア(ひびき れいこ):日比野美佐子
ムー大陸の王ラ・ムーの娘であり、洸の母。実は12000年以上前の人物。妖魔帝国に対抗するべく眠りについていたが、バラオの復活を前に目覚め、考古学者のひびき一郎と結ばれ洸を産む。その後、迫り来る妖魔帝国の脅威に対抗するため、ラ・ムーの星を探していた。これは使用すればムートロンを最大パワーで運用することができるが、使用者の命を奪うものでもあった。最終話でラ・ムーの星を発動させ、死亡する。
ひびき一郎(ひびき いちろう):村越伊知郎
玲子ことレムリア王女の夫であり、洸の父。本業は考古学者。スパーカーを製作した。海上を調査中にバラオに襲われ、息子の目の前で乗船ごと石にされてしまう。その船が第2話でバラオによって破壊されたため、完全に死んだかと思われたが、第27話でライディーンをおびき出す人質とするため、シャーキンの命令でベロスタンによって復活させられる。洸によって救出された後、行方不明の妻を捜すため、父(洸の祖父、ひびき久造)と明日香麗と共に旅に出る(第30話)。第45話ではチベットにいたが、第46話でひびき久造とともに帰国している。第28話で、シャーキンから妻がムー人だと聞いて驚いたことを洸に告げており、レムリアの正体は知らなかった模様。
こっぺ:貴家堂子
サッカー部員兼、レッド団の一員。以下の部員は、小柄な者ばかりである。
とび俊:丸山裕子
サッカー部員兼、レッド団の一員。
のすけ(しんのすけ):小宮和枝
サッカー部員兼、レッド団の一員。アッちゃんの兄。妹思い。
アッちゃん:松金よね子
第17話より登場。のすけの妹。年齢は語られていないが、幼稚園児か小学校低学年ぐらいに見える。洸に憧れており、彼女を気取っているため、マリには特に容赦がない。ペットの子ワニ・次郎長を通常は帽子の上に乗せて連れていて、何かというと次郎長をけしかけ、噛み付かせる(次郎長は、通常アッちゃんの帽子の上にいる。
ポン太:松金よね子
狸。学校で飼育されている。マスコットキャラクターであり、サッカーもできる。幼児程度の知能があるようだ。
妖魔帝国
プリンス・シャーキン:市川治
妖魔帝国の悪魔王バラオに仕える、悪魔人の王子。仮面をかぶっているが外すと美形[11]という、美形悪役キャラの元祖とも言えるキャラクターだが、素顔が美しいかどうかは評価が分かれる。悪魔世紀復活を目指して地上侵攻を目指すが、ライディーンの抵抗に苦戦。バラオの怒りの波動を受けて苦しむこともあり、その様は後に定番化した。失敗続きの部下任せにはせず、自ら作戦を企画立案して行動することも多い。得意としているのは情報戦らしく、ライディーンこそ悪魔の手先であるという情報操作を行ない、ライディーンによく似た化石獣ギルディーンを出撃させたり、砂場金吾(すなば きんご)という名で人間に化けて臨海学園に潜り込み、洸を痛めつけてもいる。プリンスとされているが、実はラ・ムーの血縁にあたる人物であり、洸とも血縁関係にあったとされる。しかし本人は最後までそれを知ることなく、巨大シャーキンとなりライディーンと戦い、果てた。洸はその死に際し、シャーキンがもし味方だったなら、と悼んだ(第27話)。
アギャール将軍:相模太郎
妖魔帝国の戦闘指揮官。将軍という肩書きでプライドは高いが、おっちょこちょいな面もあり実力は伴わず、徐々にコメディ担当になっていった。ライディーンに負け続けた結果、第18話で悪魔憲法第49条により死刑を宣告される。そのため最後に「『妖魔帝国に命を狙われている』と臨海学園に逃げ込み、洸をおびき出す」、という作戦を行った。この作戦は成功し、洸を罠に落とすことに成功している。時折ライディーンをライデーンと発音することがある。
ダルダン提督:仁内建之
第18話ラストより登場した、アギャール将軍の後任の戦闘指揮官。アギャール将軍に比べて冷徹、残忍だったが、ライディーンには勝てなかった。登場期間が短く、また最期もシャーキンの前座でしかなかった。
祭官ベロスタン:肝付兼太
妖魔帝国の祭祀長で、化石獣復活を行なう。石の山に呪文(祝詞?)を唱え、掛け声をかけると、バラオ像の眼から怪光線が発せられ、石は化石獣に変わる。脇に別の掛け声をかける神官を複数抱えていた。第27話、バラオの復活により妖魔帝国が崩壊した際に地割れに飲まれている。神官も巻き込まれた模様。
バラオ:滝口順平
妖魔帝国の帝王。石像に封印されていたが、シャーキンが死の間際に捧げた祈りのために第27話ラストで復活。復活後は「妖魔大帝バラオ」を名乗る。激怒巨烈には「大王様」と呼ばれていた。巨烈兄弟を率いてライディーンを苦しめた。
豪雷巨烈(ごうらいきょれつ):加藤精三
復活したバラオが、ヒマラヤから蘇らせた側近。化石獣よりも強力な巨烈獣を操る。激怒巨烈の兄にあたる。兄弟仲はかなり悪く、時には互いの作戦を妨害してライディーンに塩を送る(?)事もあった。しかし激怒の死を悲しみ、第48話では仇を討つ為に自らを巨烈獣バンカーに変化させてライディーンに決戦を挑んできた。かなりずる賢い頭脳派である。
激怒巨烈(げきどきょれつ):飯塚昭三
復活したバラオが、ゴビ砂漠から蘇らせた側近。化石獣よりも強力な巨烈獣を操る。豪雷巨烈の弟で、兄よりも巨漢。頭を使うことは苦手。第47話で巨烈獣ゴースタンに乗り込んで決戦を挑み戦死する。
ナレーション(ノンクレジット):仁内建之(ダルダン登場時期)、村越伊知郎(第45話?第50話)
主な登場メカ
ライディーン
12000年前、伝説上の大陸ムー大陸で妖魔帝国の侵略に対抗するため、超古代文明のムー帝国の王、ラ・ムーの命により開発された。普段は人面岩内部に金色の素体状態で格納されているが、ラ・ムーの血筋を引く操縦者のひびき洸が「フェード・イン」することで、彼の念動力がキーとなって稼働する。全長52メートル、体重50トン。材質はムートロン金属で、動力源となる神秘のエネルギー、ムートロンの作用により、戦闘で受けたダメージは素体状態の時に自己修復される。物語中盤で強化改造を試みた際には改造を受け付けず、搭載しようとしたガトリングミサイル砲が溶接機の熱で溶けてしまったほど素体状態の防御力は高い。また妖魔帝国が用いる、触れるものをみな石化させる黒い稲妻も効かず、呪術攻撃に対する耐性も備わっている様である。そのため妖魔帝国に対抗できる唯一の存在であり、通常戦力による支援がまったく期待できないという過酷な戦いを強いられることにもなった。
操縦席は左胸内部にあり、額からフェード・インした後、内部のシャフトを降下して座席に収まる。洸の腕に操縦用のサブアームを連結させて腕部を操作する。ただし、ゴッドバードへの変形時などにレバー操作を行なっているが、その際にライディーン自身が連動したアクションを行なっていないため、常時連動しているわけではなく、必要に応じて切り替えが行なわれるか、あるいは精密動作時のみ補助的に使用されているか、もしくは思考制御のイメージ補助のためのものと推測される。ひびき洸とは一体であり、初めて強化された巨烈獣と戦った際にライディーンが敗れ洸が戦死するシーンがある。この時にはムートロンの力により洸とともによみがえっている。また強化が試みられて失敗した際には自ら封印を解き、より強力な武器を使用可能とした。中にはゴッドボイスのように諸刃の剣のような武器も存在したため、戦いはますます過酷になったといえる。
主な武器・技
ゴッドゴーガン
左腕装備の弓を用い、背中から取り出した矢を射る。矢の先端には左手の人差し指の先からエネルギー光が移る描写がある。稀に「ゴッド・ボーガン」と誤記している資料もある。
ゴッドアロー
背中の矢を、ゴッドゴーガンを使わずに直接敵に向かって発射する技。
ゴッドゴーガン束ね撃ち
ゴッドゴーガンで矢を一度に何本も束ねて撃つ技。
ゴーガンソード
巨烈獣の出現にともないライディーン自らが封印を解いた強化武器の一つ。ゴッドゴーガンの弓の部分を剣のように利用できる。
ゴッドブロック
右腕装備の万能武器。円形に展開して盾として用いる場合こう呼ぶ。
ゴッドブロック・ビッグスピン
封印されていた強化武器の一つ。ゴッドブロックが大型化し、回転して防御力を上げる。
ゴッドブーメラン
右腕装備の万能武器。変形させて取り外し、投擲してブーメランとして用いる場合こう呼ぶ。
大型ゴッドブーメラン(ジェットブーメラン)
封印されていた強化武器の一つ。ブースターによって加速し、ブーメランとしての破壊力を上げる。
ゴッドブレイカー
右腕装備の万能武器。先端を延ばし剣として用いる場合こう呼ぶ。
スピンブレイカー
ゴッドブレイカーの派生武器。先端を延ばさずに回転させることで回転ノコギリのように使用する。
ゴッドブレイカー・エネルギーカッター
封印されていた強化武器の一つ。ゴッドブレイカーの届かない敵をエネルギーの刃で斬る。
ゴッドミサイル
みぞおちのあたりの発射孔から発射される鳥形飛翔体。相手にあたって爆発する。
ゴッドアルファ
発射前に「念動光線」と叫ばれる全身から放つ光線。竜巻のような描写もされている。初期の決め技だったが、当時は洸の消耗が激しかった。
ゴッドバード・アタック
猛禽類を模した戦闘機形態であるゴッドバードにチェンジして敵に体当たりする。この際、エスパーレーダーという一種の透視光線で敵の急所を確認する事もある。
エスパーバーン
ゴッドバード形態の頭部の眼から放つ破壊光線。劇中ではエスパーレーダーをこう呼称する事もあった。
ゴッドバード・スピン
ゴッドバード形態できりもみ状に回転しながら敵に体当たりする技。
ゴッドバード・クロー
ゴッドバード形態時、両脚のツメで相手を攻撃する技。
ゴッドサンダー
ゴッドバード形態で落雷を受け、その雷のエネルギーを纏って体当たりする荒技。
ゴッドバード・ヘッドカッター
封印されていた強化武器の一つ。ゴットバード形態での頭部と胴体部が分離し、頭部(ヘッドカッター)と頭部の外れた箇所から突出する巨大な刃物やドリルとで敵へ体当たりし破壊力を強化する二段攻撃。尚、余談ではあるだが、DELUXE超合金勇者ライディーン(ポピー)は構造上背中のネジ1本で首を固定していた為、そのネジを外すだけで簡易ながらこの形態を取る事も可能だった。
ゴッドボイス
封印されていた強化武器の一つ、洸の「ゴッド・ボイス!」の発声で胸が開いて展開する三連装の超音波砲。搭乗者の鬨の声を超音波に変換して相手に叩きつけ、粉砕する。ただし使用した場合巨烈獣は倒せるものの、操縦者の洸の生体エネルギーを極限まで消耗させる武器だった。現に使用時、洸は毎回衣装をボロボロにしていた。発射のためのキーワード、鬨の声は「ゴッド・ラ・ムー!」。因みに初めて使用した時、洸は「ゴッド・ボイス!」を再唱しているが、この時には強化ガラス一枚にひびを入れる程度の威力しか出なかった。なお初期の透視図解図において胸部にゴットボイスのメカニズムの描写は無い。
スパーカー
ひびき洸の乗る武装特殊バイク。洸のライディーンへの搭乗(フェード・イン)は、このスパーカーでのジャンプによりライディーン素体との物理接近を図り、頭部からのキャプチャー光を受け、超科学的にフェードを浸透通過することによって行われる。洸が乗り捨てた後のスパーカーはライディーン腹部から伸びるバイクラダーに誘導され格納される。主人公の通学にも用いられる。マシン好きの父親が製作したと第3話で洸の口から語られている。趣味で製作したとはいえ、考古学者である洸の父の意外な一面であるといえる。
人面岩
岬の突端にある岩山に巨大な人面を彫りこんだ謎の古代遺跡。ライディーンの整備基地の遺跡だったことが判明した。素体状態のライディーンを内部に収納しており、発進時は岩そのものが中央から左右に分かれ開く。
ブルーガー
対妖魔部隊コープランダー隊の重戦闘機。機首は平たい顔の様な形状で、両目の部分がコクピット。主にライディーンと共に戦い、または後方支援を行う。機体両側面が90度下方に折れ曲がり伸びてキャリアアームになり、これによってひびき洸のフェードインを支援することもある。
主武装はミサイルと機雷。
スピットファイター
ブルーガーの上部(「額」の部分)に格納されており、分離して単独行動できる一人乗りの小型戦闘機。機体後部の推進用ファンで飛行する。
ムトロポリス
人面岩付近に建造された、ライディーンの支援を目的とした基地。コープランダー隊はここに待機しており、敵の接近が確認されればただちにブルーガーで出動する。二枚貝のような形状をしており、閉じて防御形態をとることができる。
ボインダー
マジンガーZのボスボロットに相当する、お笑い担当ポンコツロボ。蒸気機関車がモチーフ。洸をキャプテンと慕うサッカー部の面々が猿丸の助力で(というよりほとんど彼一人が)製作した。ライディーンを支援しようとはするものの、マジンガーZにおいて回を進める毎に貢献度を増していったボロットと違い、大抵は役に立たず、しばしば足手まといとなる。まれに敵の気をそらす程度の役に立つ事もある。命名由来は胸部にバネ仕掛けのパンチンググラブを二基備えていることによるが、化石獣に届くようなリーチはない。
妖魔帝国
ドローメ
妖魔帝国の戦闘機的な位置づけである、蛸や烏賊もしくはクラゲに似た形状で触腕を2本持っている下級妖魔獣。攻撃手段は、口吻から溶岩弾を射出したり、これを触腕で投げつける。富野にはその意匠を気に入られていたようで、のちに『聖戦士ダンバイン』にて、これをメカ化したような「オーラボム・ドロ」が雑魚メカとして登場している。
ガンテ
妖魔帝国の戦闘母艦の位置づけである巨大な妖魔獣。別名大魔竜。無数のドローメを引き連れて飛来する。人間の手を岩でグロテスクに造ったような姿で、指先相当の部分に五つの頭部を持つ(「岩(ガン)手(テ)」)。作戦行動時にはアギャールが搭乗している。
掌を模したデザインは『ジャイアントロボ』や『闘将ダイモス』、『トランスフォーマー カーロボット』などにも見られる。
メカガンテ
ガンテの後継母艦ではあるが、専用機を破壊された豪雷巨烈の乗機として登場したので、実際はガンテが破壊されてから、かなり間を空けての登場となる。サイズと「指に頭部を持つ人の手の形の五首竜」というモチーフはガンテと共通だが、その名のとおりガンテより機械的なフォルムを持つ。
化石獣
妖魔帝国が地上侵略の為送り込む怪獣。ベロスタンが儀式を行なって岩石にバラオの力を込める事で誕生あるいは復活する。形状も能力も様々である。
巨烈獣
豪雷・激怒の巨烈兄弟が作り出す怪獣。製造工程は不明である。兄弟は互いにライバル意識の塊のため、毎回冒頭にそれぞれの巨烈獣を持ち寄ってバラオの面前で対決させ、勝った方をライディーンに差し向けるという展開が行なわれた。通算成績は13戦6勝5敗2引き分けで激怒巨烈の勝ち。途中からバラオが2体を合体させて「合体獣」を創り出すようになったので勝負は無くなった。終盤では豪雷と激怒が作り溜めた巨烈獣が集団で登場し、更に豪雷は自らを巨烈獣に変化させて戦いを挑んできた。